「シルバーレイン」麒麟寺いろ香(b04290)とネフティス・ヘリオポリス(b31266)の覚え書き等々。「シルバーレイン」をご存知ない方は回れ右をお勧めします。
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…雨はより、激しさを増していた。
「全て」を終えた少女はようやく自分がずぶ濡れである事に気付き、
何かを求めるように空を見上げた。
重く立ち込める雲、そしてその先には、遠雷が見えた。
「全て」を終えた少女はようやく自分がずぶ濡れである事に気付き、
何かを求めるように空を見上げた。
重く立ち込める雲、そしてその先には、遠雷が見えた。
稲光が一瞬、辺りを照らす。
そこに浮かび上がる、少しだけ、姿が変わってしまった彼。
寄り添っていたい気持ちを押し殺し、少女はそっと彼の側を離れた。
…濡れた服が重い。
けれど、少女の気持ちは不思議と軽かった。
目覚めた「力」が告げる。雷鳴を待てと。
自分にやれる事は全てやった。
そしてそれは、確実に近づいていた。
より鮮明に響く雷鳴と共に、少女の鼓動も高鳴る。
稲光に、浮かんでは消える動かない彼。
それを見るたび、少女は静かだが異様な興奮を感じていた。
少女の黒曜石の瞳に、白く射す光。
その歓喜とも狂気ともつかぬ揺らめきは、
少女のした事が既に人の理を越えている事を示していた。
…ごくりと生唾を飲む。
その時だった。
視界を裂く雷光と轟音。
大きな光の柱が、動かない彼を撃ち抜いた。
…雷鳴は去り、また遠ざかる。
少女はおもむろに立ち上がり 歩き出した。
雷が貫いたその場所にいる、愛しい彼の元へ。
今度こそ、約束は果たされる。
雨に濡れた二人の指輪が、雷鳴の中 ただただ美しく光っていた。
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■このブログに掲載されているイラスト作品は、株式会社トミーウォーカーの運営する『シルバーレイン』の世界観を元に、株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
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