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「シルバーレイン」麒麟寺いろ香(b04290)とネフティス・ヘリオポリス(b31266)の覚え書き等々。「シルバーレイン」をご存知ない方は回れ右をお勧めします。



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十五の夏のある日。
いろ香は久しぶりに両親の顔を見た。

相変わらず、自分と目を合わせようとはしない。
困ったような、迷うような、複雑な顔で目を泳がせる両親。
そんな姿もすっかり見慣れていたいろ香は、
ただじっと二人を見据えていた。

どこか虚ろで、それなのに全てを見透かしているような、
深い青紫の瞳で…。
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薄暗い座敷牢の中に、一人の少女がいた。
闇に映える白い肌、漆黒の髪に青紫の瞳を伏せ、
その印象はまるで人形のように冷たい。

いろ香は十五歳になっていた。

元より神秘性を放っていたその風情は さらに香るような色気を纏い、
一見、年齢にそぐわない雰囲気を漂わせる。

しかし瞳には確かに歳相応の幼さを残し、
少女とは言い難いその雰囲気と相まって より不思議な印象を生み出していた。
今日は一体、何月何日なのか。
暦を知るようなものはここには無く、外の景色すらろくに見る事はできない。
俄かに冷え込み始めた空気だけが、冬が近い事を感じさせる。

うっすらと寒い部屋の中でいつものように目を覚ますと、
ふと、枕元に何かが置いてある事に気付いた。
それを見るや、いろ香は複雑な心中を露わにする。

…ああ、今日は、十一月十一日なんだ…。

困惑とも悲哀ともつかぬその表情は、
凡そ誕生日の贈り物をもらった少女のそれではなかった。
(バトンを受け取り)……私も、する、ですか…?

…バトンする、初めて、です…。
でも、がんばる…です(こくこく)

元気があれば、何でもできる…です(こくこく)
…何だか変なバトンをもらっちゃったのよ?
背後さんが迂闊なばっかりに…どうしてくれるのかしら。

あんまり気が進まないけれど…(こほん)…お答えします。
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■キャラ設定やら何やら置いてあります。極稀に背後もしゃべります。極端なアンオフィになるようなものは無いと思いますが、苦手な方はご注意下さい。 ■リンクやらコメントやらはご自由に~。 ふつーに喜びます。
■このブログに掲載されているイラスト作品は、株式会社トミーウォーカーの運営する『シルバーレイン』の世界観を元に、株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。 イラストの使用権は「はち」に、著作権は各イラストマスターに、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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