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「シルバーレイン」麒麟寺いろ香(b04290)とネフティス・ヘリオポリス(b31266)の覚え書き等々。「シルバーレイン」をご存知ない方は回れ右をお勧めします。



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夏休みが終わっても、外の空気にはまだありありと暑さが残っていた。
それでもゴーストの群れる場所だけは例外のようで、
静けさがひんやりと冷気を放っている気さえする。

…鳴るはずのないチャイムが鳴り響くその学校に、いろ香はいた。
同行してくれた仲間に礼と別れを告げ、帰還の途に着いた、その時だった。

ばたり。

……不意に背後から、何かが倒れるような音がした。
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…病院には、やはり既に幾人かが集まっていた。
見知った顔の親戚に…見覚えのない者は恐らく祖父の部下だろう。

突然姿を現したいろ香に、その場にいた全員が驚いたようだった。
親戚の者は幽閉されているはずのいろ香がここにいる事に、
部下たちは上司に孫がいた事に。
幽閉から十年、それほど いろ香の存在は隠し通されていた。

長い間 世間と触れ合う事無く育った少女は異様とも言える雰囲気を纏い、
その神秘的な香りに周囲は息を呑む。

美しく、どこか儚げで、虚ろ。

浮世離れした少女がその場を横切っていくのを、
誰もがただじっと見つめる事しか出来なかった。
…その日は月の綺麗な夜だった。
ただ、風がひどく強い。
ようやく満開になった庭の桜は、ほとんどが散り落ちていた。

高く小さな窓から射す美しい月明かりと、狂ったようにざわめく庭の木々。
噛み合わぬその様に、何故だかいろ香は漠然と不安を感じていた。
(はっ…)…私もバトン、来るでしたか…?
深都貴さん、くれたですね…(こくこく)

(自分の名前が挙がった箇所を見て)……嬉しい、です(ぽっ)
…何だか回ってきたので答えてみます…。
深都貴さんと…凶さんからも来てたわねえ。
二人とも、おんなじ所で名前を挙げてくれていたけれど。

…自分では、自分の事ってよくわからないわよね?
取り扱い説明
■キャラ設定やら何やら置いてあります。極稀に背後もしゃべります。極端なアンオフィになるようなものは無いと思いますが、苦手な方はご注意下さい。 ■リンクやらコメントやらはご自由に~。 ふつーに喜びます。
■このブログに掲載されているイラスト作品は、株式会社トミーウォーカーの運営する『シルバーレイン』の世界観を元に、株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。 イラストの使用権は「はち」に、著作権は各イラストマスターに、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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